ISLAND(非18禁) front wing

 

 

 

 

さて、そんな今作はどんなゲームかというと所謂タイムスリップものだ。しかし、シュタゲのようにポンポンするわけでも科学的なあれこれがあるわけでもない。それどころかその真逆とも言えるお伽噺(おとぎばなし)や伝説とSF要素のほうが濃く、それらに科学ガジェットを絡めたストーリー展開だ。

なのでシュタゲのようなものを期待しているならば肩透かしを食らう。が、ライターの世界へ引き込まれてしまうほど壮大な物語である。

 

次にイラスト。これは上に張り付けた画像を見てもらえればわかると思うが文句なしだと思う。『今月は何もいいゲームでねぇなぁ。あ、ISLANDってゲームのイラストええな。んー、でも全年齢かぁ』と目をつけていたのだ。……後半の愚痴には目をつぶって頂きたい。エロ(もちろん演技だ!消してシコれないと勿体ないなんてことは考えていない)がないと何十時間もやるのは厳しいし、エロ抜きで評価できる作品ってのも稀有な物だ。評価できるってのは及第点ではなく、自分が胸を張ってオススメできる作品ってことでね。それを今回は批評空間の採点と、次に書く声優陣がイラストのレベルを後押ししたというわけだ。

 

田村ゆかり阿澄佳奈村川梨衣の三人がそれぞれヒロインを務める。前からそこそこ好きだったけど、さらに好きになった。

みんな当たり役だった。ゆかりんのめっちゃはかない感じの演技と狂った演技の温度差、きつい口のキャラだが根はやさしく女の子っぽいキャラをアスミスの声でうまく表現できていた。りえしょんの独特な感じの声がハマって、最初はあまりいいイメージのなかったキャラがとても魅力的に映った。あとあんまり下ネタ系の作品に出てないイメージのアスミスが主人公のセクハラ発言に照れたり言い返したりしていて、セリフ自体は全くエロくなくても『あぁ、アスミスはセクハラのシーンってわかって吹き込んでいるんだ……』って思うと晩御飯が進みました。こういうシーンがPCブランドの特権ですね。

 

以上、ネタバレなしでの感想でした。