千の刃濤、桃花染の皇姫

f:id:p4seasonq:20161023015749p:plain

どうも、しきっこです。

今回はオーガストからでた千の刃濤、桃花染の皇姫の感想を書きたいと思います。

いつもまじめに書いてますが、今回のレビューはプレイと並行で書いていたのでまじめ度8割り増しくらいです。

 

 

では、まず千桃の僕の評価は79点とさせていただきます。

一応、下記の良いところを加点しています。さらに、僕個人の好みとして""敵対組織と戦うストーリー設定""であるというところも加点してます。

 

敵対組織があれば、簡単に話の盛り上がりと日常とのメリハリを付けることができる上に主人公の見せ場も明快で気持ちいいから好きです。

では、良い点から書きます。

 

・良かった点

①声とCGがいい

声は遥そら、小鳥居夕花目当てでプレイし始めましたが、他の声優もよくて満足でした。また、爆発や銃の発泡、刀で切った時の太刀筋等のエフェクトも綺麗で凝っており、立ち絵と文字だけの戦闘でもなかなか良かったです。プレイ中に「ん?」となって耳を澄ませて気づいたんですけど、チョイ役に桐谷華もいたので良かったです。

CGも美麗で、特に立ち絵の表情が素晴らしくてかわいく惹かれるものがありました。

立ち絵に惹かれるものは珍しく、普通の話でも表情を見るのが楽しかったです。

特に本作の立ち絵やイベCGの「> <」って表情が死ぬほど可愛いので必見です。

②朱璃ルートや古杜音ルートは面白かったところ。

特に朱璃の話は長く、作りも他のルートと比べてしっかりしているように感じました。次点で古杜音ルートが。ギリギリですが、エルザも納得の終わりという感じですかね。

③おまけが充実しているところ。

余談として小話があって面白かったです。

 

・悪いところ

①朱璃の「皇国民のため」という動機付けが薄いところ。

宗仁と出会った当初の「小此木を射ち、自分も死ぬ」と言い張っていたところも僕は「自己満足した上で逃げるだけ」ではないかと思い感情が乗りませんでした。しかし、気持ちを入れ替えた後からの朱璃は終始「皇国の国民のために」と口にします。が、共和国側から虐げられたりしている描写が全くないため読み手の僕側からすれば「そうなんだ」としか感じませんでした。もっと圧政で苦しめられている描写があればわかるのですが、主人公たちも呑気に学校に通っていたりバイトをしたり、アイドルをしていたりと朱璃の主張を読み手に納得させるだけの材料がなかったです。

 

②全体的にご都合主義が過ぎるところ。

物語をハッピーエンドへ向かわせるために紆余曲折様々な伏線を回収し、なるべく自然に着地させるべきであるのに対し、今作はあまりにも真っ直ぐな道を走り壁にぶつかり挫折することなく、ぶつかったかと思えばすぐさま壁をザクザク登って超えていっていたように感じました。

 


少しネタバレを含むので、気になる方はブラウザバックしクリア後に見るか素早くスクロールしてください。

一つ目はややネタバレ、もう一つ間隔を開けてかなりのネタバレを書きますので、あまり気にならない方は一つ目のみで素早くスクロール。

プレイ後に読みにきた方のみ二つ目も読んでみてください。

 

 

 

 

 

では、書きます。

 

 

 

 

滸と槙が刻庵会長を救出するべきかどうかの口論のところや、その後の「忍び込んで暗殺するなんて強盗と一緒。武人がやることじゃない」という滸の発言には少々納得がいきませんでした。

もちろん物語を考えれば強い会長を救うのも、暗殺せず堂々と最後のフィナーレに向けて倒すのも当たり前ですが、現実的に考えて”しまえば”ご都合主義を織り込まないと、このような発想は出てきませんよね。

まず会長を救うかの是非。これは物語性をとるならば滸の意見に賛成ですが、現実問題として槙も言っている通り拷問等で五体満足でというのはありえないでしょう

暗殺の件も主人公がラスボスをいきなり暗殺なんてしたら☆1レビューをしないといけませんが、かといってこちらもリアルに考えればそのような悠長なこと言ってられません。

 

 

 

 

間隔を開けます。

 

 

 

 

 

かなりのネタバレを書きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

古杜音が神頼みの祈りだけで原初の呪術を発動させ、敵を倒すってのは少し興醒めしてしまいました。

 

なんか、こう……他になかったのか!?となりました。

 

 

他にもいくつかあり納得しなければなりせんが、どこか喉に小骨でも引っかかような気持ちになりながらプレイしていました。

 

 

 

2つめ飛ばす人のために少し開けます。、

 

 

 

 

 

 

 

②朱璃以外の個別ルートが短く薄いところ。

滸のルートを終わらせたときに「俺たちの戦いはこれからだ!」で終わられ、リアルに「は?」と言ってしまったのは僕だけではないはず。

エルザルートにしてもおまけ程度の長さで分岐後エッチしてサラッと終わってしまいした。

サブキャラの個別ルートではないのだから、しっかりメインヒロインに相応しい重厚感が欲しかったです。

③千波矢とえっちできないところ。

最初「どっかで聞いたいい声……」 と耳をすませてみると桐谷華だったのですが、なぜかえっちできませんでした。こちらに好意を抱いているのにえっちできないの無能すぎでは!?

誰かひとりクリアするとサブキャラとエッチできるのはいいのですが、そこまで配慮ができて何故できない!?

 

 

 

 

朱璃ルートの出来を他ヒロインでもしてくれていれば、80点出せましたが、滸ルートの終わりがあまりにも酷く出せませんでしたね。

他ルートでこの物語の設定とかぶん投げて終わらせているところも、朱璃ルートを終わってから振り返るとマイナスポイントです。

かなりつらつら書きましたが、おもしろかったのでプレイする方は朱璃・古杜音+好きなキャラで問題ないと思います。