どうも、しきっこです。
今回はニュートンと林檎の木について書きたいと思います。
悪かった点で結構重要なネタバレをしてでも書きたいことがあったため、下記の絵や僕が書いた概要的なのを読んで気になった方は悪かった点の途中でブラウザバックしてください。
悪い点のネタバレは下の方に書いて、直前に注意喚起も書いておいてので安心して悪い点も読んでください。
本作は「ニュートンが落ちる林檎から万有引力を閃くその時に、現代から主人公たちがタイムスリップしてきちゃった!それだけじゃなくて、その時の衝撃でニュートンが発想を得るはずだった林檎の木が燃えてなくなり、ニュートンが万有引力を見つけなかった世界になっちゃった」というもの。
おい、お前タイムスリップもの多くないか?と思うかもしれませんが偶然です。
そんなことは置いておいて、さっそくいつもの箇条書きを始めます。
良かった点
・絵がいい
まずゲームの第一印象である絵がいい。人間同士も第一印象が決め手なんてよく言うけれど、ゲームもそうだと思います。とても僕の好みの絵をしていました。
・声がいい
前から聞いてはいたけど、最近少しハマってしまった秋野花やエッチな声の小倉結衣が出ていてよかったです。
・設定がいい
僕、こういうの好きです。タイムスリップ系は何作もしてきたのですが、シュタゲにドハマリしたオタクなので特によく感じました。
・修一郎が良いキャラしてる
修一郎とは主人公の祖父に当たる人物で、今回の時間跳躍をした理由を作った張本人に当たります。そんな彼も若いころにタイムスリップしていて、実は主人公がタイムスリップで辿りついた時代で会っているのです。その時の修一郎を祖父としての顔と、親友としての顔を上手く描けているように思えました。
これは前から言ってますが、親友ポジや主人公以外の男キャラがただヒロインに邪険にされて、親友下げ主人公上げポジションにされるのを見ていると胸糞が悪く、そういった作品はどう足掻いても凡作以下という持論があるので、これだけでも僕は非常に評価しています。
・ムービーがいい
変わったムービーだったので、ここは好き嫌い出ると思います。
僕は結構斬新でよかったと感じました。
特にラビのは。
悪かった点
・話が短い。
70時間プレイさせろとは言いませんが、フルプライスなのだからもう少し長くしてほしかったです。
共通、個別ともに短い。
・話が軽い
シュタゲとかの科学シリーズや、僕が去年記事に書いたタイムスリップものであるISLANDに比べて読みやすかったです。が、逆に言えば物理学やタイムスリップの設定が薄かったです。
こういうタイムスリップものってのは、「過去や未来を変えたくても、結果は収束して未来を変えることなんてできない」苦悩や「過去(未来)に残るか、自分の時代に帰るか」という葛藤を見せて、最後の決断で読者にカタルシスを与えるのです。
それが薄いとそれまでが良くとも、いっきに物語全体の評価を下げざるを得ません。
・立ち絵鑑賞がない
イベントCGはいいのに立ち絵はあまりってパターンも少なからずありますが、本作は立ち絵も良かったのでぜひ鑑賞したかったです。
・主人公の影が薄い
主人公はあまりに四五との才能の差に挫折し、物理学から身を引いていました。これって今後の伸び代だと思っていたのですが、少し知識があるって状態から伸びずにそのまま終わりました。普通なら猛勉強なりしてヒロインの役に立つんじゃないの?って思っちゃいました。
うまく伸び代のある設定を活かすことができてないと感じました。
ネタバレします。
・万有引力を見つけたのがエミー!?
ニュートンの中の人であるアリスと、その妹に当たるエミーでプリンキピア(ニュートン著)を書いていくシーンで、主人公とエミーがバルコニーから誤って落下した際に「自分たちが落下している=月も地球に落ち続けている」という着想に至った。
これアリスが落ちて気付く流れでよくね?って思ったオタクが果たして何人いただろうか?
なぜなら、このエミー。科学者とかでは全くなく、協会の会報を読んでいただけ。しかも、サブキャラ的位置。今まで必死に勉強して努力してきた天才のアリスではなく、あえてこのキャラに発見させた意図がわかりません。
僕の中でエミーへの好感度が下がった瞬間でした。
もう少しシナリオを作りこめば化ける作品になれたのではないかと感じました。
話自体はそこまで悪くないですが、悪い点が印象に残り批評空間でも伸びていないのではないかと思います。
絵が可愛くて話もライトなので、エロゲ初心者や気軽に楽しみたいライトユーザーにはオススメな作品かと思いました。
本作の僕の評価は絵、声、ムービーや設定が好みだったので少し加点して及第点の75点です。